復讐はコストか？それとも投資か？ペントハウスに学ぶ“復讐経済”の構造。

今回はNetflix『ペントハウス』を題材に──
「復讐経済のメカニズム」をぶった斬る。

つまり、「復讐はコストか？投資か？」という資本主義視点で、
なぜあれほどのエネルギーが人間を突き動かすのか？
そして、それが経済的にどう作用しているのか？
を俺の口調で一刀両断する。

Netflix『ペントハウス』を見てると、
「復讐って人生の無駄じゃね？」って言うヤツがいる。

でもな──
復讐は、下手な投資よりリターンがデカい。

今回は「復讐は経済活動である」という前提から話す。
資本主義の視点でペントハウスを読み解くと、
ロマンスもサスペンスも全部、経済の話なんだよ。

第1章：復讐とは「リターンのある感情投資」である

普通の人間は「感情的な行動＝非合理」と思ってる。
でも、それは違う。
復讐は──
自己効力感を上げ
人生のエンジンになり
見返すために自分を鍛え
環境を変え
ステータスを構築しにいく

完全に、自己資本を増やすレバレッジ行動だ。

ペントハウスの登場人物たちは、
復讐のために語学を学び、声楽を磨き、企業を操り、仲間を動かす。

つまり、
「復讐してやる」という感情が、人生を動かす起爆剤になってる。

これは資本主義における、
最も強力な“自発型原動力”だ。

ここが重要。

復讐にはカネがかかる。時間もかかる。リスクもある。
つまり、“貧乏人”は復讐すらできない。
正義感も、怒りも、全部飲み込んで、今日も満員電車で黙って通勤。

だから言う。
復讐とは、金持ちの特権だ。

ペントハウスでも、
チュ・ダンテは会社を使って復讐する
シム・スリョンは不動産を使って陥れる
オ・ユニは子供の教育とコネを駆使して潰しにいく

全部、資本を使った復讐。

逆に貧乏人がやる復讐は、ただの暴力か通報。
その瞬間に社会的に死ぬ。

よく聞け。
復讐ってのは、
「時間差の利益」を求める行為だ。

今は負けてる。でも、必ず逆転してやる。
この思考回路は、まさに投資と同じ。

積み立てる
準備する
機が熟すのを待つ
いざという時に動く

この感覚がある奴は、
資本主義社会では“確実に上に行ける”。

復讐できる奴＝負けたまま終わらない奴＝投資家的メンタルを持つ奴

ペントハウスの本質はここにある。

ヘラパレスという上から下まで階層が固定されたタワマン構造に対して、
「俺が這い上がってやる」っていう逆流が起きる。

娘を犠牲にされた母
貧困から這い上がるシングルマザー
下層階の住民によるクーデター

これ全部、
社会構造への“逆流”＝反乱。

日本でもそう。
年収200万のヤツが副業で稼ぎまくる
Fラン大学出が上場企業を買収する
いじめられっ子がインフルエンサーになる

全部、「復讐経済」なんだよ。

結局、復讐ってのは他人を潰す行為じゃない。
自分を再設計するプロジェクトなんだよ。

体を鍛える
カネを稼ぐ
知識をつける
信用を高める
資産を持つ

こうやって、復讐者は“かつての自分”を超えていく。

そしてある日、気づく。

「復讐なんてどうでもよくなった。俺はもう別のステージにいる」

──これが、復讐の“最終的リターン”なんだよ。